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相方 [創作]

スポットライトの中で輝く笑顔!



大きな拍手が、ステージそでに戻る二人を包んだ。


そして、ステージ上と裏の落差と言ったら・・・






「べんたろー、話あんねんけど」

「何や?はよ、言うてみ」

「ここでは言われへんわ。秘密の話や。控え室行こ」

俺とションコは控え室に移動した。





「どうしてん。あらたまって」

「べんたろーだけに先言うとくわ。迷惑かけるかもしれへんからな」

「だから、何やんねん」

「びっくりしたらあかんで」

「はよ、言えや」

「ほんまにびっくりしたらあかんで。。。
。。。実は結婚すんねん」

俺は動揺を抑えて言った。

「どこにカメラあるん?ドッキリなんやろ」

「何言うてんの。ドッキリ依頼くるほど売れてへんわ。。。ほんまやで」

「嘘や」

「ほんまやから」

「仕事やっともらえるようになってきてんねんで。これからどうすんねん、と冷静に聞いてみたりするわ」

「もちろん、漫才はやめるで。」

「突然、何言うてんねん。相手、誰や?」

「コースケや」

「何やて?いつの間につきおうとってん」

「あんたと組む前からや」

もともとコースケとションコは組んで漫才をしていたが、お笑い芸人養成所で俺とションコが組まされてからは、コースケはピンでやっていた。その後、コースケはお笑いをやめて、家業を継ぎ事業拡大に成功、今ではお好み焼きチェーン店のオーナーだ。

「売れてへんときは、コースケとこでバイトしててん」

「それは知ってる」

「でも、この頃会われへんようになってきたやろ。寂しいから漫才もうやめてって言われてんねん」

「結婚して一緒に住むようになったら、毎日会えるやんけ。漫才やめんでもええんちゃうか」

「漫才でもべんたろーに私のこととられたやろ。私生活でもとられるんちゃうか思うてやきもち焼いてるんちゃうか。かわいいやろ~♪★」

「何、のろけてんねん。そんなこと言うてる場合ちゃうやろ。引退するいうことか」

「引退はせえへんで。もうちょっと顔売れるようになったら漫才はやめてお互いに独立してやってこいうことや。今のままでやめてもまだまだ中途半端やからな。だから何か賞もらえるまで頑張って、それから解散記者会見するねん。それからな、普通の女の子に戻って、結婚して、カリスマ主婦になって本出したり、雑誌のインタビュー受けたりするねんで」

「あのなあ、夢みたいなこと言うてるけど、賞とか簡単にもらえるもんちゃうで。もらわれへんかったら、どうするんや?」

「そりゃ、もらえるまで続けるしかしゃあないな」

「コースケがそう言うてるんか?」

「うん♪ 賞もろたら、褒美に結婚したるって」

「コースケ、全然寂しがってへんやんけ」

「私のことべんたろーに漫才でとられたのが相当悔しかったみたいやけど、賞もろたら諦めもつくんちゃう」

「そうか、ほんなら賞貰うまで頑張ろかあ」

「コースケ、ほんまにかわいいなあ♪★」

「もうええわ」(笑)




俺はションコへの気持ちに気づいてしまった。


(続くかも)
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kyao

お、始まりましたね。りんたろさんの小説は、とても読み易いので好きです。(^^)
続きを楽しみにしています。(^^)
by kyao (2009-06-20 15:06) 

りんたろ

早速、ありがとうございます♪
続きアップしました。毎日がお笑いになりつつある我が家的に終わらせましたw
by りんたろ (2009-06-21 17:12) 

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